アーカイブ

2009 年 5 月 のアーカイブ

ワーミングで遊ぶ

2009 年 5 月 26 日 Comments off

 ジギングでも良く釣れるマダイだが、実はワームでもかなりイケる。メタルジグで普通に食ってる時にワームやジグミノーを使う必要はないが、例えば、水温が低かったり、高かったりという状況(エサ釣りやカブラなどのソフト系が有利な時期)ならば、ワーミングで遊んでみる価値はある。

 基本的にジグヘッドリグを使用しての釣りとなるが、ジグヘッドでのヒットはバラシが少なく、ほぼ100%のランディングが可能。使用するジグヘッドは通常5~10gで良いが水深50mを超えるポイントならば14~21gが使いやすい。ボートからの使用を考えれば、そのウエイトは軽量と言えるが、フルキャストしてフォールでレンジを探りながらの釣りなので、フォールスピードは遅いほうが良い。ジグヘッドの形状は最も安価な「ラウンドヘッド」で良いが、フックはしっかりした物を選ぶ。最近はラウンド型やフットボール型の10g以上のジグヘッドが無くなりつつある。ワーミングに興味があるならば、店頭で見かけた時は購入しておいて損はないと思う。

 ジグヘッドと組み合わせるワームは、テールとフックの干渉が少ないシャッドテールかストレートテールが良い。おそらくカーリーテールが最も有効だと思うのだが、個人的にはトラブルが少ないシャッドテールとストレートが好き・・というだけの話。サイズは3インチ程度。つまり、普段防波堤でソイやアイナメを釣ってるサイズのものがそのまま使える。有効カラーをあえて挙げるとすれば、ラメ入りのグリーン系と茶系、そして黒系だろう。レンジが深ければ、白系やピンク系も良い。私的にはマーズのキラーシャッド、ローリングスティックの使用頻度が高いが、取り敢えずは手持ちで試してみればよい。

 釣り方は至って簡単。フルキャストしたら、あとはラインをどんどん送り出してフリーフォールさせるだけである。シーズン序盤の上層にマダイが浮いている時は、これだけで一気にラインが走り出す。フォール中にバイトが無いときは、適当なカウントダウンの後にデッド~スローでリトリーブしてくるだけで良い。大抵の場合は、ひったくるようにワームを丸飲みしてしまう。取り込みの後にフックが外しやすいように、ジグヘッドもまたバーブレスにしておくことをお勧めする。

インチクのタコベイト、鯛カブラのラバーとネクタイ。そしてワーム。いずれにも共通しているのは、ソフト系であること。これらは波動が似ているためか、同じシチュエーションで効果を発揮する。つまり、インチクや鯛カブラで釣れている時は、ワームも有効である。しかし、逆に適さないシチュエーションでは、これらの全てが釣れないことになるので、ジギングなりの別の釣り方に切り替えたほうが良い。

2006.7月掲載分を校正、追記

カテゴリー: テクニカル, ワーミング

キャッチ&リリースのすすめ

2009 年 5 月 25 日 Comments off

 実際に体験してもらうのが一番だが、マダイジギングは基本テクニックさえ熟知していて好条件に遭遇できれば非常に良く釣れる。トップシーズンならば二桁は珍しくないし、一人で20~30枚という釣果も可能だろう。しかもシーズン序盤に限って言えば、サイズは最低でも50㎝、最大で90㎝、アベレージが60~70㎝なのだから、その釣れ具合はまさに「異常」なのである。

 しかし、だからこそその全てをキープするのはいささか問題がある。いかに青森県がマダイの宝庫とは言え、一度の釣行で一艘あたりの釣果が50匹、100匹の単位では、その減少は抑えられないだろう。

 キープが悪いというのではない。釣った魚を持ち帰るのは個人の自由である。消費できる限度という考えが根底にあるのならば「食べて供養する」という考えもあながち間違いではないと思う。だが、これから先、末永くこの釣りを楽しむためにも「必要以外のリリース」を一人一人が心がけてゆかなければならない。一般家庭が自宅で消費するならば60㎝1匹でも充分な大きさのはずだ。

現実問題として、小泊や竜飛、平舘など、どの海域を見ても4、5年前とは比較にならないほどサイズも釣果も落ちた。もともとマダイ釣りはそんなもの・・・と言ってしまえばそれまでだが、なんらかの方法を考えなければ、やがては本当にマダイが釣れなくなる日がやってくる。具体的には海域別による禁漁区、禁漁期の設定がもっとも現実的かもしれない。

 幸い、この釣りで使用しているフロロカーボンを主軸としたタックルの組み合わせは、魚の傷みを最小限に抑える役割も果たしている。よほどの水深から急激に引き揚げないかぎり、マダイは水圧の変化で弱ることもなく、元気な状態でリリースできる。例えば「一回の釣行で2枚まで」と自らが制限をもうけるのもいいだろう。少しでも多くの釣り人がリリースに賛同してくれることを願って止まない。ちなみに、私が自家消費のために持ち帰るマダイは年に1~2枚。過去6年で0.5%に満たないキープ率である。

魚を釣る以上、どんな綺麗事を並べてみたところで、魚を傷つけていることに違いはない。釣りをしない人から見れば、リリースしたとしても虐待であり、虐殺だろう。そもそも、生き物の命を弄ぶ遊びなどあってはならないのかもしれない。

だからこそ私はあくまでFishermanではなくてAnglerでいたいと思う。

2009.7月掲載分を校正

カテゴリー: ライトジギング, 考察

初トライ、初ゲットのために

2009 年 5 月 25 日 コメントはありません

  エサを使わないメタルジグオンリーの釣り。それは、エサ釣りの経験しか無い釣り人にとっては、不安材料が多い敷居の高い釣りに感じるだろう。しかし、難しく考えることは何一つ無い。条件さえ整っていれば、極めて高い確率でマダイはヒットするはずだ。

 実際、ここ数年でこの釣りにトライした方々の多くが初トライで本命をヒットさせ、大物との駆け引きを存分に楽しんでいる。つまり、釣り方そのものはそれほど難しくない。問題は、ヒットさせたマダイを無事にランディングできるかどうかである。そのためには、ここまで説明してきたタックルのバランスやフックの選択が重要となる。トライする前にもう一度確認し、万全の体制で臨みたい。

  さて、釣り方だが、最初に述べたように、一般的なジギングのイメージは一切切り捨てるべきである。ジャークというキーワードも行動も、この釣りにはほとんど必要ないからだ。ボトム狙いや一定のレンジで誘いたい場合は大きめのジャーク&フォールを使う場合もある。しかし、それもごく希な例で、青物のような連続的なジャークのイメージは描かないほうが良い。

 まずは出来るだけ遠くにキャストし(真下に落とすだけでも良いが)、フリーフォールでメタルジグを沈める。大切なのは「フリーフォール」であるということ。せっかくセンター重心のメタルジグを使っているのだから、ラインを張ってその動きを殺してはならない。ただし、フォールでのバイトを取らなければならない場面もある。その場合はフリーフォールで15カウントほど数えたら(40gのメタルジグならば約10m)、スプールを指でサミングしてラインを張り、バイトの有無を確認する・・という繰り返しがベストだろう。

 トップシーズンならば、ボトムまで沈めるのは非効率的。例えば水深50mならば、半分の25mを目安にフォールをストップさせ、ルアーを止めることなくリトリーブを開始する。狙いのレンジが分かっている場合は、目的のレンジの5m程度下まで沈めてリトリーブを開始すれば良い。

 注意すべきは、フォールの終了からリトリーブに移行する「継ぎ目」でルアーを絶対に止めないこと。せっかくチェイスしてきたマダイも、ルアーが止まってしまえばUターンしてしまう。ルアーを水中に入れたら、「絶対に止めない」ことが大切だ。

 リトリーブ中のアクションは一切必要ない。いや、下手にアクションを付けると、むしろヒット率が低下してしまう場合がある。状況に応じたスピードの「ストレートリトリーブ」で狙いのレンジをひたすらトレースすれば良い。
 ヒットしたのに直ぐにフックアウトした場合は、その場で即座にシェイキング。これで再びマダイは食いつくだろう。ヒットレンジが分かったら、そのレンジを集中して攻めれば良い。鳥山がある場合は、迷わず攻める。ナブラの下には大型マダイが群れている場合が多い。

 水面直下でのワンキャスト・ワンヒット。一度体験すれば、きっとマダイに対する考え方は大きく変わるはず。そして、マダイジギングを習得し応用することで、従来のエサ釣りや漁具類を使った場合の釣果も大幅にアップすることを約束したい。

あとは実践あるのみ。

2009.6月掲載分を校正・追記

メタルジグのセレクト

2009 年 5 月 24 日 コメントはありません

 マダイのヒットパターンは、殆どがフォール中とリトリーブ中の2パターンである。そして別項でも説明した通り、季節的なものを除けばボトムでのヒットは少ない。よって、一般的にイメージされるジギングのように、連続的なジャークでボトム付近を探る必要はない。

以上の理由から、マダイジギングに求められるメタルジグの特性は「フォール時にいかに派手なアクションを演じられるか」と、「単純なリトリーブでいかに派手なアクションを演じられるか」であり、要するにスイミングのアクションが重視される。なかでもフォール時はランダムなスライドアクションであることが理想だ。

 メタルジグを素材的に分類すれば、樹脂(レジン)を使ったものとソリッドの金属のものとに大別される。更に重心位置によってキャスティングとフォールスピードを優先したものと、スイミングアクションを優先したものに分かれる。
 レジン系メタルジグは、比重が低いのでウエイトの割にボディが大型になりやすく、その分水の抵抗を受けやすい。つまり、釣り人側がアクションを意識しなくても、充分にアクションしてくれる。また、抵抗が大きい分、同じウエイトの高比重ソリッド製と比較すれば沈下スピードが遅く、多くの魚類が好む「自然落下」を演出しやすい。ダイワ製の「ファントムⅡ」に代表されるのがこのタイプで、シーズン初期、マダイが上層に浮いている状態では、このタイプのルアーの独壇場となる場合も珍しくない。

 しかし、上層から中層、場合によっては低層まで、広範囲のレンジをマダイが回遊するような場合は、レジン系よりもソリッドタイプを使用したほうが効率良く攻められることもある。その場合もフォール時のヒットとリトリーブ途中のヒットが殆どなので、使用すべきメタルジグの重心はセンターもしくはフロント。沈みの速いテール重心タイプでは、ヒット率に大きな差が出る。
 ソリッドのセンター重心タイプは、市場を探してみればそれほど多くはない。特に、60g以下のメタルジグは、ショアからの使用を前提としているためか飛距離を重視したテール重心のものが多いのが現状だ。そして、センター重心のメタルジグであっても、その全てがマダイジギングに向いているとは言えない。大切なのはフリーフォール時に「ランダムなスライドアクション」を演じてくれること。それが絶対とは言わないが、スライドアクションに対するマダイの反応はすこぶる良好である。

  では、どんなメタルジグが良いのか?ルアーは人それぞれの好みがあるので、最終的には自分の好きなものを使えば良い。どんなルアーを使っても、最盛期ならば「全く釣れない」ということはないだろう。「このルアーが良い」と断定するつもりは更々ないが、最近の私のメインルアーは以下のセレクトによるローテーションだ。

○ima GUN吉 20,30,40g

○MURA JIG  30,40g

○P-BOY JIG スタンダード 28g

○ファントムⅡ 28g

カラーも6年間に亘りいろいろと試してきたが、大切なのはゴールドベースとシルバーベース、ブラックベースの使い分け。背中の色が黒だとか赤だとかという程度の違いでは釣果に大きな差は出ない。ただ、不思議なことにシーバス狙いの定番になっている「レッドヘッド」だけは例外でかなり効果的である。またベースカラーで言えば、今期テスト中のコパーカラーがかなり優秀な成績をおさめている。

2006.5月掲載分を校正・追記

一度バレたマダイを再び食わせる

2009 年 5 月 24 日 コメントはありません

完璧なアワセを入れても、パラシが発生してしまうことは珍しくない。しかし、バラシが発生したことで落胆し、「あぁ~」なんて叫んでいる暇など無い。活性次第だが、バレたマダイは、何度でもヒットさせることが可能だからだ。しかし、これはフロロカーボンを使用している場合に限り、PEラインで大きなダメージを受けてしまったマダイが再びルアーを追う確率は低い。裏返せば、PEラインを使用してバラシが頻発した場合、警戒心の増加とともにスレが一気に進み、船中での釣果は著しく低下する。

方法はいたって簡単。バレたと気づいたら、その場で間髪入れずに小刻みにメタルジグをジャークさせ、再び10mほど沈めてからリーリングを再開する。たったこれだけだ。

大切なのは、バレてから時間が経過してはいけいな事と、ジャーク後にルアーを止めることなく直ぐに「テンションフリーのフリーフォール」をさせること。そして、フォール距離は10m程度にとどめることだ。

釣り人サイドの感覚で見れば、バレた・・となるが、マダイサイドでは「エサを逃がした」という感覚であろう。そのまま上層へ消えてゆくメタルジグを追うことは少ないが(ゼロではない)、その場でジャークすることでマダイの気を再び引きつけ、更にフォールすることで海底に戻ろうとするマダイのレンジに同期させる。別項で説明している通り、マダイは水圧に敏感で、潜る時も急激には潜れない。よってフォールは10m程度に抑えるのが最も効果的と思われる。

活性の高さにもよるが、大抵の場合はこの動作で再びメタルジグにアタックしてくる。高活性時ならば、3度、4度、5度と何度でもアタックしてくるので是非マスターしたいテクニックである。

2006.9月掲載分を校正・追記

ベストフッキング

2009 年 5 月 24 日 コメントはありません

 一般的なPEを使ったジギングと、フロロカーボンを使ったジギングの最も異なる点がフッキングの方法であろう。平均的な伸度が10~15%のフロロカーボンでは、30mのラインが繰り出されている時、単純計算で3m以上の伸びが発生していることになる。

 つまり、バイトを感じた直後に「アワセ」の動作に移行しても、確実なフッキングは望めないということ。フロロカーボンを使用したLTジギングにチャレンジして最初に遭遇する落とし穴がここに在る。「ヒットは多かったが、何故かバラシを連発してしまった・・」そんな経験をお持ちの方も多いだろう。

■ロッドが限界近く曲がるまでリーリングを止めない

 経験していただくのが最も近道だが、フロロカーボンを使ったジギングの場合、バイトの感触は手元に「ガツン」とは伝わらない。水深30m以内であれば、それなりに大きく手元に伝わる場合もあるが、多くの場合は単にロッドとラインに負荷が掛かって「重く感じる」程度。中層で弛みのあるロープに引っかかった感じ・・と表現すれば分かりやすいだろうか。

 陸奥湾のように中層に養殖棚などの障害物がある場合を除いて、中層で重くなるということは魚が食いついたか、ゴミが引っかかったか、もしくは他の釣り人とオマツリしたか、テーリングしたか(ルアーとラインの絡み)のいずれかである。大切なのは「異常」を感じたらアワセの体勢に入ること。それがルアーフィッシングの基本である。

 しかし、異常を感じたからと言って即座にロッドを煽ってはいけない。何故ならば、ライトジギングではPEラインを使用した場合と「アワセのタイミング」が大きく異なるからだ。伸びの少ないPEラインならばバイトを感じて直ぐのアワセで良い。あるいは向こうアワセでフッキングしてしまう。だが、伸びのあるフロロでは、充分にラインの伸びを回収してからでないと確実なフッキングは望めないし、たとえフッキングしたとしても中途半端なものになってしまう。

では、具体的にどうすれば良いのか?

 手元に異常を感じたら、リトリーブを止める事なくそのまま続ける(できれば高速なほうが良い)。そして、ロッドに掛かる負荷が次第に大きくなり、限界近くまで曲がったところでロッドを大きく煽り、アワセを入れる。つまり、ロッドに最大の負荷が掛かった時が「アワセのベストタイミング」なのである。

 慣れないうちは、バイトを感じて速攻でアワセを入れてしまうだろう。それが普通のアワセのタイミングなのだから仕方ない。だが、この釣りをマスターするためには、「この釣りのため」のベストなタイミングを掴む必要がある。 

■ロッドのバットパワーもフッキングを左右する

 負荷を感じ取って、ジックリと伸びを回収してからアワセを入れてもバレてしまうケースは少なくない。いくつかの原因が考えられるが、使用するロッドのバットパワー(手元部分が持つパワー)にも大きく左右される。長さや太さに関係なく、バットパワーの足りないロッドでは確実なフッキングは望めない。この釣りでは「ロッド選び」も大切な要素のひとつになっていることは間違いない。

■意外な落とし穴・・・ロッドの感度

 マダイのショートバイト、ヒットを瞬時に知るためにはPEラインの使用が好ましい。だが、この釣りではフロロカーボンラインが前提。つまり、マダイのバイトやヒットは、1~2秒の間を置いてからアングラーの手元に伝わる。しかし、それはロッドの感度にも左右される。感度の鈍いロッドは、バイトがわかり難い。マダイが既にヒットしているのに、その「重さ」に気づくまでの時間が1~2秒も遅い。これでは確実なフッキングは望めない。結果、バラシの連発。バラシの要因はこんなところにも存在していた。コスト的な問題は確かにある。だが、完璧なLTジギングには、それなりの出費が必要かもしれない。軽量でパワーがあり、しかも高感度のロッド。そんなトータルバランスに優れたロッドがLTジギングには必要である。 

■追いアワセは逆効果?

 バラシが多くなると、ついつい「追いアワセ」をしたくなる。しかし、この追いアワセは本当に有効なのだろうか?負荷が掛かり始めた時にフッキングの場所が決まり、その後のアワセが完璧ならばフックはより深く刺さるか貫通する。貫通してしまった状態に追いアワセをしても、逆にフッキング箇所の穴を広げるだけ。実際に追いアワセをしなければバレなかったのでは?と思う場面も少なくないし、追いアワセを頻繁に入れる釣り人ほどバラシの率が高いように感じる。その行動が良いか悪いかは別として、個人的には追いアワセは逆効果でしかないと判断する。

■派手なポンピングはバラシを増やす

 テレビ番組に登場する有名人のファイトは派手である。その影響か、派手なファイトでポンピングを繰り返す釣り人も少なくない。それはそれで個人の楽しみだから良い。問題なのは、ポンピング時のロッドの角度だ。

 ラインとロッドの角度(正確にはロッドのバット部分との角度)は90度前後が理想だ。ポンピング時には、ロッドを立てることによって、この角度が小さくなりやすい。ポンピング時の理想的な角度は90度プラスマイナス30度以内。それ以上の大きさ(小ささ)になると、急激な「テンションの変化」によってフックアウトが多くなる。真下から魚を引き揚げる場合と、遠くの魚を引き寄せる場合では当然ロッドの角度が違ってくる。あくまで基本はロッドのバット部分がラインに対して90度になること。この状態を基準にして30度以内の幅でポンピングすることでバラシは激減する。

 とは言っても、釣り場に分度器を持ち込んで計りながら釣れ・・と言ってるわけではない。場数をこなし、バレにくいロッドの角度を自分なりに身につけることが大切だ。

2006.7月掲載分を校正・追記

ラインシステム

2009 年 5 月 18 日 コメントはありません

 ここでは田澤が繰り返しの検証を重ねた末に辿り着いたラインシステムについて説明してみたいと思う。個人的な見解で言えば、これから説明するシステムは、ほぼ完成されたものであり、ライトラインのシステムとしては最強の部類に属する。現在では多くの業界著名人がこのシステムを使用していることからも、その完成度の高さが証明されたと言えるだろう。

 何よりもこのラインシステムは短時間で簡単に組める。田澤がこのシステムを使い始めてから11年が経過した。現場でもわずか1分ほどで組める手軽さと信頼できる強度。そのためか、現在は田澤の周囲の多くのアングラーにこのシステムを愛用していただいている。

■ラインは必ず結んで使われる

 一般的にラインの強度はポンドで表される。例えば6ポンドであれば3㎏。8ポンドは4㎏がラインの強度だ。しかし、この強度表示はあまり意味がない。というのも、ラインはスイベルなり、フックなりに結んで使われることが前提であり、ライン自体の強度と結束時の強度との間には大きな隔たりがあるからだ。どんな結び方をするかでも大きく違ってくるが、最強と言われるノットで結んだ場合でも、ライン結束はライン強度の7~9割が限界だ。つまり、6ポンドラインを単線で直結した場合、実強度は4ポンドクラスにまで低下してしまう場合もあるということである。

 結束力を左右する大きな要因のひとつは、結び目の「摩擦抵抗」である。単線では摩擦抵抗が少なく、力が加わった時にスッポ抜けが発生することもある。また、細ラインでは、負荷が掛かった時にライン自体がラインを締め込んで切断に至るケースも少なくない。対策は結びの部分を2本に折り返してダブルラインの状態で結ぶこと。こうする事で摩擦抵抗が増し、結束力の増加が期待でき、締め込みによる切断も減る。しかし、それでもライン強度の100%を活かすことは難しいだろう。

■結びは少ないほうが強い

 ラインに負荷が掛かった場合、当然のことだが「最も弱い部分」から切断される。では、最も弱い部分とはどこか?それは「結び」の部分に他ならない。ラインは結ばれることで強度が低下する。そして、結びの部分が多ければ多いほどシステム全体の強度は低下してゆく。つまり、理想的なラインシステムとは、結びが少ないこと。リーダーを使用したり、懲り過ぎたシステムは、手間の割にけっして強いものではないのだ。 システムとして必要最小限の結びは1箇所。ルアーなりスイベルなりに結ぶライン先端部分だけであり、結びをこの1箇所にとどめることが理想である。

 ラインシステムと言えば、リーダーが付随するものと思われがちだが、実際にリーダーが必要な対象魚、ロケーションはそれほど多くはない。例えば田澤の場合、リーダーを使用するのは歯の鋭い魚を狙う場合や磯場の障害物が多い場所で釣りをする時のみ。それはショアでもオフショアでも変わらない。だから、システム全体を面倒にし、結束部分を増やし、更にはライントラブルの原因となるリーダーは極力使わない。マダイジギングはもちろん、青物ジギング、シーバス、サーモン、トラウトに至るまで、田澤はリーダーを使わない全く同じシステムを愛用し、そのシステムに不具合を感じたことは一度もない。

■結束強度100%以上、ライン強度100%のシステム

  それでは、田澤が愛用するラインシステムの作り方を説明してみよう。

1、ライン先端部分を1mほど折り返して2本にする。

2、折り返した部分で15~18回巻きのビミニツイストを行い、70~80㎝のダブルラインを作る。

3、ダブルラインの下端をカットし、ダブルの部分を密な2本撚りにする。

4、ダブルライン先端をスナップにユニノット等で結束する。

 行程は、たったこれだけ。慣れれば30秒ほどの作業だ。ビミニツイストは「結び」ではなく、ライン同士の摩擦抵抗によるもの。よってこの部分での強度低下はない。スナップに結ばれる部分はラインが2本になることで摩擦抵抗が大きく、単線と比較して結束強度は100%以上になる。つまり、唯一の結びの結束がメインラインの強度を超えることで、メインラインの強度を100%活かせるシステムが完成する。尚、ビミニツイストについては、ネット上でいくらでも検索可能なのでここでは割愛する。 

 このラインシステムの唯一の欠点は、結び目から切れないこと。結束がライン強度を上わまっているのだから当然だが、根掛かり時には最悪の場合「高切れ」してしまうということである。

 先述したように、ラインシステムは各自の好みがある。だが、フロロカーボンを使ったLTマダイジギングを行う場合、ここで説明したシステムは最強のものであり必要不可欠のシステムとして推奨したい。

2006年6月掲載分を校正、追記

リール(ライン)の巻き取り量を計算する

2009 年 5 月 18 日 コメントはありません

たとえば、水深60mのポイントで、ボトムから30mに反応が出たとしたら、30m巻き上げればいいことは誰でも分かるでしょう。しかし、色分けされていないラインで正確に30mを巻き上げることはむずかしいだろう。

それを可能にするのは、自分が使用しているリールの「巻き取り量」を把握すること。具体的には、リール1回転でどの程度のラインを巻き上げられるのか知っておくことだ。当然のことだが、巻き取り量はリールのメーカー(ギア比の違い)やサイズ(スプール径の違い)で異なる。「そんなの、カタログの最大巻き取り量を見ればわかるだろ」と言う方も居ると思うが、カタログの表示量はあくまで最大であり目安。現実には表記された量よりも1割程度少ない。

自分のリールの巻き取り量を正確に調べるためには、一度ボトムまで仕掛けを沈めて、そこから水面まで何回転で巻き取れるかを数える。もし水深50mで100回で巻き上げたら、ハンドル1回転あたりの平均巻き取り量は50cmということになる。だから、30m巻き上げるためにはハンドルを60回転させれば良いということになる。

■攻めの例

水深60mで、上層から20~30mに反応が出た時、もしもルアーをまだ投入していないのであれば35カウントして35mまで沈める(メタルジグ40g=1m/1secとして)。そこからリールを巻き始め、水面下15mまで誘うために20m巻き上げる。その場合、前述のリールであればハンドルを40回転させれば良い。

もしボトムにルアーがあったのならば、35mまで、無駄な25mを素早く回収する(ハンドル50回転)。その後、20mを食わせるためのスピードでジックリと攻める(ハンドル40回転)。

■計算しやすいダイワ製2500#

 しかし、全てのリールがキリの良い、分かりやすい数字になるとは限らない。例えば、1回転で65cmなんて、計算しにくいパターンもあるだろう。だから私は計算のしやすいリールを好んで使用するし、裏返せばそのリールでなくては自分の釣りを完璧にこなすことができない。

では、サイズ的にバランス良く、計算しやすいリールは?というと、私のおすすめはダイワ製の2500#である。このサイズのリールの巻き取り量は、ハンドル1回転あたり約75㎝平均。つまり、10m巻き上げるためにはハンドルを15回転させれば良く、計算が楽である。20mならば30回転。30mならば45回転。頭の弱い私でも、この程度ならば計算できる。

だから、ルアー同様にむやみにリールを交換することはしないし、予備タックルのリールも全て同じメーカーの同じサイズ。もし複数のリールの巻き上げ量を全て記憶して使いこなせるという方ならば問題ないが、私の場合それは無理。だから、普段使っているタックルと全く異なるものを手渡されて「これで釣れ」と言われても、無理な話なのである。

 

前回説明したルアーの沈下スピードと、今回のリールの巻き取り量。この組み合わせがライトジギングの全てであり、釣りをしている間は常にカウントを繰り返すことになる。いや、これが出来なくてはライトジギングの釣りは成立しないと言っても良い。面倒に思えるが、慣れてしまえば会話しながらでも、置き竿でルアーを投入しつつ、他の作業をしながらでも、しっかりとカウントできるようになる。

2009年新規追加分

メタルジグの沈下スピード

2009 年 5 月 15 日 コメントはありません

色分けされたラインを使用していれば、メタルジグがどの程度まで沈んだのか、おおよそ理解できる。しかし、色分けされてないラインでは、メタルジグの位置を把握することがかなり困難である。また、色分けされていてたとしてもキャストして遠目を攻める場合には、ラインのマーキングは何の意味もなくなる。よって、自分が今使用しているメタルジグが、何カウントで何m沈むのかを知っておくことが重要だ。これは釣果を大きく左右する重要要素なので、何度も繰り返して練習することをおすすめしたい。

カウントのテンポは個人差があるので、ここでは1カウント1秒とする。私の場合、基準となるのが40gのメタルジグで、なかでもima GUN吉やムラジグをメインで使用するのは、それらの沈下スピードが、1カウントで約1mだからである(6LBフロロカーボンライン使用時)。

つまり、30m沈めたければ30カウント、60mならば60カウントすれば良い。難しい計算も必要ないので、私のように算数が苦手でも40gメタルジグならばレンジ呆けするということはない。

もちろん、潮流や海域による塩分濃度、使用しているラインの種類、太さ、ルアー自体の比重によっても沈下スピードは変化する。あくまで1カウント1mが目安だが、40gのメタルジグを一度ボトムまで沈めて着底まで何カウントかを数え、実際の水深と照らし合わせれば、「今日の潮は1割プラス」とか、おおよそのカウント数を割り出すことができるだろう。

では、それより軽い30gの場合はどうか?

同じ条件の場合、40gと比較すれば、1~2割増しとなる。こうなるとカウントが難しそうだが、23カウントで20mと覚えておけばほぼ間違いない。20gの場合は約1.4~1.5倍なので約30カウントで20mということになる。

あくまでおおよその目安でしかないが、慣れれば誤差は1~2m程度。狙いのレンジを直撃できるかどうかは、しっかりとカウントできるかどうかに掛かっている。そう言う意味では、ルアーを頻繁に交換するのは考え物であり、使い慣れたルアーのカラーを変える程度が無難と言える。

例えば、水面から20~30mの位置に魚探反応が出たとする。40gのメタルジグならば、35カウントで35m沈め、そこから15mまでの20mを探る。再びフリーフォールで20カウントして35mまで沈め・・・というのが私の攻め方。

ここで疑問が出るはず。何故20m巻き上げたことがわかるのか?それは別項で説明する。

2009年新規追加分

レンジの把握

2009 年 5 月 15 日 コメントはありません

レンジとは、つまりその時のマダイの回遊層のこと。マダイの定位レンジを直撃するライトジギングでは、レンジが把握できないと釣りにならない。青森県を例に挙げれば、マダイがボトム付近に定位しやすいのは水温10度以下の春先と、8~9月の高水温時。水温が12度を超える5月初旬頃から7月いっぱいの約3ヶ月間は、釣り場の水深に関係なく水面下10m程度まで浮き上がり、時には水面直下でヒットすることもある。活性が高ければ高いほど浮きやすい傾向にあるが、中層に浮いてても低活性の場合があるので、定位レンジと活性の相関関係を100%信じることもできない。

マダイの回遊レンジは常に変化している。それは活性よりもむしろベイトの状態と深い関係があるわけで、我々はそのレンジを魚探の反応でしか知ることができない。そして、舟の下にマダイが居る時間は、極めて短いと思ったほうが良い。

つまり、魚探で探れる範囲にマダイが回遊してきたら、即座にその水深を知る必要がある。釣り座によっては頻繁に魚探を見ることができないので、魚探が見える場所に居る人は常に魚探に注意を払い、反応が出たら「現在の水深」と「マダイの回遊レンジ」を同船者に知らせることで船中の釣果が大きくかわる。もし乗ってる舟が遊漁船であれば、船長は常に魚探と睨めっこして、随時反応の様子を釣り人に報告することが大切。

「現在の水深」とは、水面からボトムまでの水深。「マダイの回遊レンジ」とは、例えば上から20~30mという反応が出ている範囲。釣り場の水深の把握が必要なのは、例えばボトムに仕掛けがある状態で「上から20~30m」に反応が出た時、ボトムからどれだけ仕掛けを巻き上げれば良いかを知るためである。水深60mであれば、30m巻き上げればマダイの泳層に達することになる。

群れが大きい場合(魚探の反応が長く続く)は良いが、群れが小さい時はマダイのレンジにメタルジグが到着する前に反応が消えてしまう。それを回避するためには、常に回遊レンジに近い位置にメタルジグを置くことである。水温が12度を超えた頃には水面下20mまでなら平気で浮くし、5~6月のハイシーズンであれば、殆どの場合20~40mが回遊レンジとなる。つまり、常に30m程度にメタルジグを置くことで、上層にも下層にもいち早く到達することができる。

これはマダイジギングではかなり重要な要素で、自分のルアーがある位置とマダイの回遊層を把握しているかいないかでは最終的に何倍もの差が出る。

img_5185

2009年新規追加分