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もはやリメイク

2015 年 4 月 13 日

今日は昨日のリペア作業の続き。

再度熱処理を施して完璧に穴埋めした後は、変形した艇に低温を充てながら元の状態に復元してゆきます。
熱を充てすぎると融けてしまうので、低温でジックリと。この作業に時間が掛かります。

整形が完了したところでFMRHを挿入してみます。が、そもそもFMRHの径と艇に空けられた穴が合いません・・・。これでは水漏れは当然です。少しずつ工具を充ててピッタリと合うように整形しました。
使われていたタッピングにも問題がありました。ネジの頭がFMRHのネジ穴より小さいのです。つまり、いくら締め込んでも締まりません・・・。
不要な穴の存在、いびつに開けられた穴、そしてサイズの合わないタッピング。それらが水漏れの要因だったという分けです。
ガチガチに硬くなった古いシーリング剤を取り除き、新しい専用シーリングをたっぷりと使って取付。これで修復は完璧です。
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次はタッピングが利いていなかったハッチの再取り付け。穴を全て埋めた上で、ハッチのねじ穴の位置を調整し、1mmドリルで穴を開けます。この部分、肉厚が無いので電動ドライバーで一気にネジを打ち込むと、ネジが全く利かなくなります。位置決めしたら、たっぷりとシーリング剤を塗布して、手締めでトルクを感じながらジワジワと締め込みます。

スターポート部分の漏れは、漏れの原因になっていた失敗穴をしっかり溶接して塞ぎ、更にタッピングが利かないほどガフガフ状態に広がっていた穴も熱処理で小さくしてからしっかりと固定。念のためにシーリング剤も使いました。

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ここまで来るともはやリペアを通り越してリメイク。ついでに全てのネジを増し締めして、端子が腐食した振動子を交換して完成・・・と思ったら、シート固定用のアイレットが著しく劣化していました。切れそうなので(過去に2度切った方が居ます)速やかに交換。料金に含まれない、やらなくても良い事までやってしまいましたが(器用貧乏と言われる所以)、そういう性格なので仕方ありません。これで全ての作業が完了。暫くは安心してご利用頂けます。

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今回は例外だとしても、同じタイプの他のカヤックの状態がどうなのか?とても不安になりました。専用以外のシーリング剤は1~2年で硬化して、パッキンの役割を成さなくなります。艇の不具合が原因の事故は決してあってはならない事です。
当方で販売した艇に限り、気密テストは無料で行いますので是非一度倉庫に持ち込んでいただければと思います。全ては安全で楽しいKFのため。皆さんご協力下さい。
カヤックの定期メンテは車の車検以上に重要です。

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