リペア作業

2015 年 4 月 13 日

今年に入って11~12フィート艇に限界を感じてAngler410に乗り換える方が増えています。
天候の急変を常に念頭に置かなければならない洋上で安全に釣りを楽しむには、やはり小型艇は心許ないからです。向かい風5~6mという環境でもAngler410やDuoは時速5㎞程度の巡航速度をキープできますが、一次安定性最重視の小型艇はパドリングを止めれば波に揉まれどんどん風に流されるだけです。艇長にしてわずか2~3フィートですが、キール部分の設計も含めてその差は大きいと言わざるを得ません。

保管場所の問題もあり、乗り換えに当たっては今まで乗っていたカヤックを中古艇として販売するケースがほとんどです。当方では買い取りや下取りはできず、無料仲介のみなので、通常は次のオーナー様に現状引き渡しが基本です。しかし、今回のお客様の場合は、次のオーナー様に安全に使って頂きたいとの事で、販売前に気密テスト及びリペア作業を承りました。
既に嫁ぎ先が決まっている艇なので、次のオーナー様にとってもその方が安心です。

釣りに行けなかった日曜。空いた時間を使ってまずは気密テスト。

目を疑うほどのだだ漏れです・・・・(O_O)

この艇には良くある事なのですが、それにしても多すぎます。フラッシュマウントロッドホルダー全て、ハッチ、スターポート2個・・・
新品購入からまだ2年も経過していないのにこの状況には驚き。漏れ箇所の確認のためにパーツを外してゆきます。

まずはFMRH。漏れの原因は明らかでした。一度取付に失敗した穴がそのまま残っています。

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次にハッチ。ほとんどタッピングが利いてない箇所が数ヶ所。

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スターポートの下にももあってはならない穴が・・・。

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更に、他のスターポートもタッピングがほとんど利いていない状態でした。

いずれもあってはならない状況。このまま乗っていたら、多少なりとも浸水は免れません。
命を乗せる物だけに、見えない部分ほどしっかりと作るべきです。
 とりあえず、全ての穴を熱処理して埋めたところで時間切れ。
続きの作業は今日行いますが、この艇は厚さにムラがあり、薄いところはタッピングが利きません。そのあたりを考慮して、完璧なリペアを目指します。

今回の例は特異かもしれませんが、カヤックは経年とともに気密が失われてきます。
2シーズン程度経過したカヤックは、販売店に持ち込んでの気密テストをおすすめいたします。

改めて定期的な気密テストは必要だと感じた今回の一件でした。

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