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大雑把からの脱却

2013 年 10 月 1 日

「細かすぎる」「面倒すぎる」「対応できない」

日本人が理想とするカヤックの注文内容に対して、海外からの答えは概ねそういった内容になってしまいます。
 例えば日本人が「基本」と思っているシンメトリー(左右対象)の美しさ。右舷と左舷に取り付けられたパーツの位置が同じカヤックのいかに少ない事でしょう(カヤック本体がそもそも左右対称ではないというケースも多いですが)。実際、カヤック製造の現場では、パーツの取り付け位置は大雑把でそこに統一性は見られない・・というのが現実です。

 左右バランスが違うというだけで、日本人にとっては精神的に良くないもの。少なくとも自分は「う~ん・・」と思ってしまいます。できればmm単位でパーツ取り付けの場所を指定したいところですが、なかなかその要望には応えてくれません。
 外国人が「日本人の感覚」を持たないのは至極当たり前のこと。だから、我々日本人の感覚を説明してもなかなか理解して貰えません。メールや電話での説明なら尚更のことです。

 そこで「アセンブルド・イン・ジャパン」という方法に辿り着きます。つまり、ブランクス状態のカヤックに、日本人が日本人の繊細さと器用さを活かしてパーツを1個1個取り付けるという方法。手間は掛かりますがブランクスをしつかりと検品し、テンプレートに合わせて1艇1艇丁寧に仕上げることで、製品のバラツキは少なくなります。
 自分の艇だけ見てる分には分かりませんが、現場で同じカヤックが複数艇並んだ時に「あれ?他と違う・・」と思った事はありませんか?そんなスッキリしないモヤモヤしたものも今後は無くなることでしょう。

 更に弘前倉庫ではネジ類の「手締め」に拘り、パーツ取り付けの強度を安定させます。電動ドライバーを使った作業は微妙なトルクの調整ができず、ともすれば絞めすぎによるノントルク状態になってしまいます。この状態は強度低下や水漏れなどを招く要因。作業に時間が掛かったとしても、カヤックという乗り物には手締めによる微妙なトルク調整が必要不可欠と自分は考えます。自分が使う事を想定した時に、「これは嫌だ」と感じる仕上がりはNGなのです。

 海外で作られたカヤックでも、最終的に日本人が日本人の魂と情熱を持って仕上げる事でメイドイン・ジャパンを超えられると自分は考えます。大切なのはどこで作られたか?ではなく、どんな人達が仕上げたか?なのではないでしょうか。

スタートしたばかりなので、形状や使い勝手ではまだまだ満足していただけないかもしれませんがNEWブランドカヤックはそんな想いの詰まった日本市場向けのカヤックに育ちつつあります。

 

カヤックは大きな物なので、発送を扱ってくれる運送屋さんがほとんどありません。まもなく大量のカヤックが届く弘前倉庫ですが、唯一残されていたのがその発送の問題でした。個人はもとより、大きなメーカーさんであっても、この問題をクリアできずに販売の足枷になってしまうケースが多いようです。

昨日はその問題を解決すべく運送屋さんへ。担当の方々がとても良い人達で、詳しく話しを聞いていただき、無事に了承を得ることができホッと胸をなで下ろしてます。これで東北・北海道への発送が実現できます。担当のSさん、Gさん、ご理解いただきありがとうございました。感謝いたします。

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